「すごく好きなのに…ね」

先月のオーナー会議で、西武の堤オーナーが
「もう一つの合併が進行中」
と発言した球界再編問題は、結局の所は時間切れ。
合併案の最有力候補だった「ロッテとダイエー」。
優勝争いとプレーオフ進出を賭けて全力で
プレーしている時に、まさに踏んだり蹴ったりの選手達。
これで西武の1リーグ構想は完全に狂ってしまった。
そして、パ・リーグは交流試合と引き換える形で1球団が消滅。
ファン、選手の声は届かなかった。
結局は対象の2球団が思惑通りに事を運んだ形だ。
来季は5球団での苦しいリーグ運営を迫られることになったが、
ロッテは取り敢えず土壇場で残った。
ただ、ファンとしては「対岸の火事」ではない。
来年もまたこの時期に同じような話が出てくるのではないだろうか。
この後、近鉄ファンオリックスファンは何処へ行くのだろう。
ファンの声を無視し続けた新球団など誰が応援するのだろう。


「僕はこの球団が好きやねん」


近鉄の北川がヒーローインタビューで涙ながらに語った一言。
好きな球団で野球が出来なくなってしまう現実を選手達はどう捕らえるのだろう。
今はただただ、悲劇が繰り返される事の無いように願うばかりだ。