楽天イーグルス???②

(①より続きます)

何もない状態でスタートするわけですから、当然選手が居ない。


当然選手は寄せ集めなので志気なんて上がるわけもない。
Aクラスはおろか、勝率3割をキープするのがやっとという
お荷物球団になってしまった。

そんな高橋球団だが、未だ破られていない数々の記録もある。
まず、「最小観客動員数」。その数なんと52人。
両軍の選手の方が観客よりも多いのである。
因みに本拠地は川崎球場だった。


そして、未だ公式日本記録として破られていないのが、
1954年の西鉄戦に登板した田村満投手の
「1イニング最多四球」でその数なんと「7」。
この記録は今後も破られることはないでしょう・・・・。
そして田村投手はこの試合限りで球団を去りました。


こんな選手だらけだと応援する来もなくなるのは当然で、
ファンは自然と球場から遠ざかっていく。
球団がテコ入れを開始したのがこの年のシーズンオフで、
後にプロ野球ニュースでお馴染みの佐々木信也を慶応大学から入団させた。
六大学のスターだからもっと他からも誘いはあったはずだが、
就職するつもりだった佐々木が口説き落とされる格好での入団となった。
そんなスター選手を入団させても、一人の力では限界があり
チームの成績は一向にふるわない。
途中、トンボ鉛筆がスポンサーになったりもしたが余りの弱さに
宣伝にならないと撤退してしまった。
そして1957年、永田の大映スターズと合併する形でわずか3年半の歴史
に幕を閉じた。


これが大まかな歴史であるが、今回の楽天イーグルスとは
似通った部分が有るので列挙してみる。


①オーナーの高橋龍太郎氏が戦前所有していた球団は
 「イーグルス(後に黒鷲と改名)」である。


②基本的には選手が寄せ集めであると言うこと


③六大学の大物が入団したこと。


このうち、①については単純に偶然ではないような気がしてならない。
そして、戦前のイーグルスも驚くほど弱かった。
2であるが、合併球団選手選択ドラフトの内容を見ても、
これと言って、大物であったりスゴイ選手は入っていない。
むしろ盛りの過ぎた30代中盤の選手が続々と集結している。
これは高橋球団も同じである。


若くてイキのいい選手は全てオリックスがプロテクトした。
考えてみれば「強くする為の合併」と言う建前がある以上、
(本当はただの倒産であるが)多少は仕方がないのかなとも思った。
しかし、それを酌んでも「オリックス・バファローズ」と言う
球団そのものになんの魅力も感じないのは、やはりやり方が少し
強引すぎたと言う点に他ならないのだ。


果たして、楽天三木谷社長はこの屈辱をいかにして晴らすのか。
サッカーでも成功している人物であるが故に、超大物を連れてくる
のでは無いかという楽しみもある。
客寄せだけの選手でも良いからアストロズロジャー・クレメンス
でも連れてきてくれるとおもしろいんだが・・・。


なんにしても来期は6球団。
そして、我がロッテの開幕相手は、楽天イーグルスである。